現場で試合を見ることはなんて言うんだろう?

HDDチェックしてたら競馬のG1レースのMPGが大量に出てきた。
90年から02年までは全てのG1が揃ってんな。全部見直すのに何日かかることやら。

漏れが競馬を見始めたのはミスターシービーの頃。
まだ中山競馬場がきれいにもなってなければ、規制も厳しくなくて、ガキンチョのオレでも入れた。そのころにもやっぱり「おまえら、こんな馬しらねーだろ」なんてのはよく聞かされてた。
もうちょっと後になって、武豊騎手とかが出てくると、「お前らいつから競馬見てんだ?」みたいな話になると、「ミスターシービー」をもじって「ミスターAD(ミスターシービー以前から競馬を見てる人)」と「ミスターBC(ミスターシービー以降から競馬を見てる人)」なんてのがオレらの内輪で流行って、競馬にはまってる度合いを競って組み分けしたりしてた。

それが、ダビスタが出てきて過去の馬との対戦がゲームで出来るようになったり、ビデオとかDVDとかも出てきて、実際に見てもいない馬のレースが見れるようになったりもしてきた。過去の馬を知る方法も、知るきっかけも増えて、(知ってること)に対するステータスが凄く上がってきた。新しい馬はレースをしなければ記録を積むことは出来ないが、過去の馬は既に記録を既に持っているから、ファンの競馬を見たいっていう要求に過去の馬のビデオは応えてきたって側面もある。
ダビスタは競馬が広まるのに一役買っているが、ダビスタで対戦できるのは基本的に過去の馬で、しかも強い。種牡馬も現役を引退した馬なわけだから、当然攻略本の種牡馬紹介も過去のものばかりになる。この世代は過去を振り返るツールが山のように出てきた時期の世代。現場とデータとの世界の違い。ある意味ネットと現実の違いに通じる部分も感じるな。

この世代でトレセン行ったことあるって人、どのくらいいるのかな。トレセンにいくと、生で馬を見れるし、調教師と助手が話してるのが聞こえてきたりもする。あの馬がいい、この馬がいいってのも現場で見るのとTV越しじゃ結構違うしね。そういう生の雰囲気が今の競馬からはあまり伝わってこないんだよね。そういう意味じゃ、馬事公苑競馬学校になった)がすぐ近くで、中山競馬場は自転車でガンガればいける距離で、車を出せば美浦にもいける環境のオレは恵まれてたのかもしれない。

オレが自分の世代のトウカイテイオーのビデオを買うのと、テンポイントのビデオを買うのとは意味が違うからね。
そういう今の馬と、今の馬が背負ってる過去の馬からのストーリー性が金になるって意識が増えてくると、生産界もまた変わってくるかもね。そりゃ新たなマーケットの発生ってことでもあるわけだし。